皆さんに
届けたいメッセージ。読んでやってください
【高知県へ2泊3日のインプット旅✈︎】
21歳で旅番組を担当させてもらって以来、自分を整えたいタイミングで旅をする癖がある。
日本全国47都道府県、世界60ヵ国をこれまで旅し、たくさんのことを学んだ🎒
今回の旅は6年ぶりの高知へ。
(コロナ対策をしっかりし、旅先にもしっかり配慮して旅しました)
目的地は高知県と愛媛県の県境にある梼原町(ゆすはらちょう)。
町の91%が森林に囲まれた、人口わずか3300人の小さな町。
山間部にあり、霧立ち込める隣町を抜けると辿り着くため、霧を雲に間違えた子どもが『雲の上の町』と言ったことから、そんなニックネームがついた。
なぜこの町を目指したのか。
2年前に[アナザースカイ]を視聴していると、建築家の隈研吾さんがこの町とご縁があり、この町の役場や図書館、ホテルなどを建築設計し、注目されているとあった。
その建築物にも興味があったが、僕にはどうしてもその放送回の中で、忘れられないシーンがあった。
ロケ中、町歩きしている隈研吾さんを一台の自転車に乗った高齢のおじいさんが、隈さんを追い抜いたかと思えば、急に自転車を止め、『隈研吾さんですか?この町にこんな素晴らしいものをたくさん造ってくださり、ありがとうございます』と帽子を取って、頭を下げた。
このシーンに、自分でもビックリするぐらい涙が止まらなかった。
仕事をして、これほど相手に喜んでもらえることが、本当の本当の真のアイデンティティなんだなと、羨ましく、自分もこうありたいと強く強くこのシーンが心に刻まれた。
だから、ずっとこの町に憧れていた。
実際に隈さん設計の建築物は、この素敵な町の雰囲気としっかりマッチしていたし、この町のあのおじいさんの優しさに包まれているような柔らかい空気感がたまらなく心地良かった。
コロナによる経済的打撃は、東京より地方の方が深刻だと感じた。
けどね、高知人の気概は熱かった!
この状況を言い訳せずに、どうしたらいいかと挑み続ける姿勢には、刺激をいただいた。
高知市内のあの人気餃子店も閑散としていたけど、スタッフの熱気は行列時と変わらなかった。
『お客さんには変わらない元気を届けたいじゃないですか』って。
たまたま入った室戸岬の町の家族経営の小さな食事処で昼食をとり、店を出ようとすると、『今が一番美味しい室戸のポンカン、食べてみて』と、お土産を持たせてくれ、『またいつか食べにいらしてください』と見送ってくださった。
パンデミックから早2年。
人との距離が制限され、ちょっと乾いた人間関係。
便利になったこともたくさんあるけど、やっぱり守っていたい心の距離感は大切にしていたいな。
室戸岬で出逢ったあのアコウの木も、岩場の中で、逞しく岩と絡み合いながら強い根を張り、枝を広げている。
もうコロナのせいにするの、やめんとな。
どんな状況でも、自らの行動で世界は創れる!
空港で坂本龍馬の像を見て、彼女が呟いた。
『飛行機も新幹線も電車もない時代に、高知から日本を変えなきゃって行動したのって、すごいよね』
高知人の行動力を吸収して、また明日から頑張ろう。
思いと行動で。